夏休み特別企画「英語映画特集」#2

映画の感想をインタビュー形式で質問
子どもの言葉を引き出して感性を育てよう

 

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前回に引き続き、夏休み特別企画
「MEL Schoolの講師オススメ！ 親子で観たい英語映画」をご紹介します。

 

保護者の方々から「家庭で英語力を伸ばすためには、どうすればよいですか？」と質問を受けるたびに、「ぜひ家族で映画を観て、親子コミュニケーションをとってくださいね」と先生は提案しているそうです。英語でのコミュニケーション力をつけるには、日本語でのコミュニケーション力を育てることが不可欠です。そんな時、「会話が続かない」「子供が感想を言えない」という話も、よく耳にすると言います。

 

夏休みの宿題に「感想文」や「作文」が出ているけれど、苦手だと感じて、なかなか手がつけられないお子さんも多いのではないでしょうか？

「感想文を書いたり、手を挙げて発言するのが苦手なお子さんは、そもそも、自分の気持ちや考えを、言葉にして伝えるのが苦手なんです」と先生は言います。感想が言えなかったり、会話が続かない場合、子どもからどのように言葉を引き出せばよいのか、先生にお聞きしました。ぜひ先生のアドバイスを参考に、コミュニケーション力を伸ばしてあげてください。

 

Case１：「別に…」「わからない」会話に無関心な場合

➡「この映画、好き？」～Did you like the movie？
映画に無関心に見えるお子さんは、実は＜気持ちを言語化できない＞のが原因ということも。自分の＜好き＞＜嫌い＞が言えない子どもは、意外に多いものです。まず、＜好き＞＜嫌い＞の感情を、引き出してあげてください。

 

Case２：「好き」「面白かった」「楽しかった」ポジティブな一言の場合

➡「どこが好き？」～Which scene did you like…？
ポジティブな感想を持っていたら、ぜひ「どの場面が面白かった？」と、具体的にどこが好きなのか聞いてあげてください。「誰が？」「何をしたことが？」「どう感じたの？」と、一つ一つ聞き出したり、「どうして好きなの？」と理由を聞いてみるのもいいでしょう。

 

Case３：「嫌い」「つまらない」「眠くなった」ネガティブな一言の場合

➡「どうしてかな？」～Why do you feel so…？
作品への理解不足から、感情移入をすることができていないことも。「つまらないと思ったのはどうして？」「どの場面で眠くなった？」などと聞いてみましょう。「確かに、あの場面は眠くなるよね」と共感したうえで、「最後のシーンのセリフを聞いた時、あの場面が伏線になっているとわかって、お母さん/お父さんは感動したなぁ」など、子どもが理解できていなかった内容を、お母さん/お父さんの意見として、さりげなく気づかせてあげてもよいでしょう。

 

Case４：「すごい！」「ヤバい！」言葉が足りない場合

➡「それってどういうこと？」～What do you mean?
どうとでもとれるような便利な言葉を使って、真意をうまく説明しきれないことも。お子さんの気持ちを汲み取って、言葉を補足したり、正しい表現に言い換えて、語彙力を増やしてあげましょう。
「～がヤバかった！」➡「～が敵に捕まりそうでハラハラしたね」
「～がすごかった」➡「～の歌がとても上手で感動したね」
「～がぴえんだった」➡「～のシーンは可哀そうで思わず涙ぐんでしまったね」

 

うまく言葉や文章にして感想を伝えられないお子さんには、ぜひ、インタビュー形式で、どんどん言葉を引き出してあげてください。質問に答えながら、自分の感情や思いを、正しい言葉に変換することを繰り返しながら、次第に『～だから○○が好き』のように、理由をつけて説明できるようになるのだと先生は言います。

 

「感性＝言葉です。親子の会話の中で、子ども自身の気持ちや考えに気づかせ、それらを＜言語化＞する手伝いをしてあげてください。語彙力を増やし、思いを言葉にすることで感性が育ち、表現力、コミュニケーション力を伸ばすことにもつながります。＜言葉と感性＞は夏休みの「読書感想文」を書く時にも大いに役立ちます。読んだ本の感想を、インタビュー形式で聞き出すことで、＜頭の中を言葉で整理＞してあげれば、スムーズに書き始められることでしょう」。

 

「人それぞれ感性は違うもの。これから子どもたちが生きていく社会においては平均点を目指すのではなく、個性を伸ばすことが大事です。その子その子の”オリジナル”の感性を育てるためには誘導や押し付けは絶対にしないでください。おうちの方が本気で子どもの意見や感想を面白いと思えば、お互いに認め合う関係を築くことができます。そして、このお互いに認め合う気持ちを育てることがコミュニケーション力の基礎づくりになります。自分らしさを大切にしつつ、他者の気持ちも同様に大切できること。そこからが本当のコミュニケーションです」。

 

「小学生から楽しめるアニメ映画」先生のオススメ作品はコチラ！

 

『シング』（2017年／アメリカ／ユニバーサルピクチャーズ）
オフィシャルトレーラーはこちら

～先生方の推薦コメント～
「さまざまな個性あふれる登場人物が勢ぞろい。「誰が好き？」という質問だけで、会話が盛り上がります。ストーリーも音楽も魅力満載の、子どもから大人まで楽しめる映画です。」
“This movie not only is funny, high-paced, and cheerful but also teaches importance of cooperation.”

 

『パディントン』（2014年／イギリス／キノフィルムズ）
『パディントン２』（2017年／イギリス／キノフィルムズ）
映画『パディントン２』予告篇はこちら
～先生方の推薦コメント～
「子どもだけでなく、大人も童心に帰って、パディントンの世界観に引き込まれてしまいます。マーマレードサンドイッチを片手に、親子で楽しみたい映画。」
“This is a very cute and heartwarming story between bears and humans.”

 

NEXT➡この夏親子で観たい！「お薦め英語映画」～映画の感想文を英語で書いてみよう

 

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